ワイドマルチカラー®印刷
標準のCMYK印刷よりも色鮮やかな広色域印刷、
さらに特色をCMYKで再現
ワイドマルチカラー®印刷では
「広色域印刷」と「擬似特色」の2つの効果を両立できます。
製品や食品の写真、絵画などの中にはオフセット印刷におけるJapan Colorの色域では再現が難しい色があります。そのような色はJapan Color準拠で印刷するとイメージの色が出せず、どうしてもくすんでしまいます。
またコーポレートカラーや商品のサンプル色などに特色を1色もしくは複数色使用し、印刷したいニーズがあります。特色インキを使用する場合、CMYKと比べ追加のインキが必要であることや作業工程が増えるため、コストもかかります。
ワイドマルチカラー®印刷(特許出願中)では特色とRGB色域の両方を求めるお客様の色へのこだわりに低コストでお応えします。
「ワイドマルチカラー」は、株式会社グラフィックの登録商標です(登録商標第6805275号)。登録商標一覧
- ワイドマルチ
カラー®印刷とは - データ
作成方法
ワイドマルチカラー®印刷 データ作成方法
Illustratorデータ作成方法
対応アプリケーション/形式
Adobe Illustrator(ai)のみ対応
PDFやpsd、jpgなどの画像データは対応外です。
Illustratorドキュメントのカラーモード
CMYKモードで作成することで従来のCMYK(Japan Color)のイメージで作成いただけます。
ワイドマルチカラー®印刷では広色域を再現するため、高濃度で印刷を行います。そのためJapan Color準拠のカラーより少し広い色域で仕上がります。
CMYK色域外のカラー・RGBの色域をご希望の場合はRGBモードで作成ください。
配置画像のカラーモード
広色域の効果を得るためにRGBカラーのAdobeRGBカラープロファイルが埋め込まれた画像が効果を得られやすくなります。イラストレーターのドキュメントがCMYKモードでも問題ございません。
特色を指定する場合は、カラーモードをダブルトーンで作成いただくか、CMYK(もしくはRGB)カラーモードでチャンネルにスポットカラーチャンネルを作成してください。
ご注文時のカラースペース 選択例
ワイドマルチカラー®印刷では、ご入稿データを当社で印刷データに変換する際、広色域印刷に合わせたCMYKに変換いたします。
RGBデータはお客様がご注文時に選択されたカラースペースに合わせた変換をおこないますので、データのプロファイル設定と同じカラースペースを選択ください。
【 ご注意 】
- 1つのドキュメントに配置するカラーモードは[AdobeRGB][sRGB]のどちらかに統一してください。sRGB、AdobeRGB、その他プロファイルが埋込まれた画像が同じドキュメント内に混在しないようにお願いいたします。
ご注文時に制作環境のカラースペースを選択いただきますが、sRGBかAdobeRGBのどちらかになるため、プロファイルが異なると予期せぬ色合いになる場合がございます。 - 元データがsRGBの画像をAdobeRGBに変換すると予期せぬ色になることがあるため、その場合はsRGBのままをおすすめします。
- イラストレーターへはリンクで画像を配置してください。配置画像を埋め込むことでイラストレーターのカラーモードに変換され、色が変わる可能性がございます。
- カラーモードが[マルチチャンネル]の画像データはご利用いただけません。
DICカラーを指定したスウォッチの名称について
スウォッチの名前はDICカラーガイドで指定した状態のままとし、変更しないでください。DICカラーガイドの色の名前とスウォッチの名前の表記が異なる場合、擬似特色の再現とならず、通常のCMYK分解で印刷されますのでご注意ください。
異なる名前のスウォッチが指定されている場合、当社から事前の確認は行いません。
ワイドマルチカラー®印刷に関するよくあるご質問(FAQ)
校正は利用できますか?
本機校正をご利用いただけます。
イラストレーターで26色以上のDICカラーを指定して入稿した場合、どのようになりますか?
印刷工程に進行する事ができないため、作業をストップしてお問い合わせいたします。
両面印刷で制作を検討していますが、片面で使用できる色数は何色までですか?
1注文につき最大25色まで使用可能ですので、両面印刷の場合は合計25色まで使用できます。
例として、表面15色/裏面10色、表面12色/裏面13色など両面で合計25色以内でご作成ください。事前に見本を確認しようと思います。カラー見本の用紙は何ですか?
カラー見本は用紙別に2冊セットでご用意しております(2024年2月1日より2冊セットになりました)。
コート・マットコート系は本文共にコート135kg です。
上質・ファンシー系は本文共にヴァンヌーボVG スノーホワイト130kg です。カラー見本を確認しました。色によっては印刷結果に粒状感が目立つものがありますが、見本のみでしょうか?
ご注文いただきます商品でも同様の印刷結果となります。
プロセスカラー4色(CMYK)の網点を掛け合わせて特色を擬似的に再現して印刷します。
色によって粒状感が目立つのは、網点の形状によるところが大きいです。
擬似特色以外の印刷部分においても同様で、専用機の特性となります。グラフィックの「擬似特色」と「ワイドマルチカラー®印刷」の違いは何ですか?
擬似特色は特色効果をCMYKインキで擬似的に再現するサービスです。ワイドマルチカラー®印刷は「擬似特色」の効果に加え、くすみがちなRGBデータの色味を鮮やかに表現する「広色域印刷」の二つの効果を組み合わせたサービスです。
おすすめ関連商品・オプション
特色インキ
金や銀、蛍光インキなど、プロセスカラーインキでは再現できない色の表現が可能です。
擬似特色
広色域な印刷でプロセスカラー4色(CMYK)の網点を掛け合わせて特色を擬似的に再現します。
特色トナー
CMYKに加えて、蛍光ピンク、カスタムレッド、ホワイト、クリアーを追加することで、インパクトのある印刷が可能。
箔押し(オフセット)
金・銀などの箔を、用紙に貼りつける加工です。金属の型を使って箔を用紙に圧着させます。
メタリックカラー
ゴールドやシルバーに代表される光沢感が際立つ質感で、CMYKでは表現できない特殊色です。
6色RGB印刷
CMYKの4色にビビッドグリーン(VG)・ビビッドピンク(VP)の2色を加えることで、より鮮やかな表現が可能です。
広色域印刷(スーパーリアル)
CMYKでは表現できない広色域を実現。CMYKで印刷すると、くすんでしまう様な色を鮮やかに再現します。
ビビッドカラープリント
特殊な高彩度トナーの採用で、RGBカラーのプリントが可能です。モニターでしか表現できなかった色彩も、鮮やかに再現。
ホワイトプリント
特徴ある質感の選べる用紙に、通常の4色だけでなく"ホワイト"を使ったこだわり印刷。