小冊子とは?意味や綴じ方の種類、活用方法をご紹介!
普段何気なく手にする情報誌やパンフレット。これらは「小冊子」と呼ばれ、日常生活で様々な役割を担っています。
本記事では小冊子について詳しく知りたい、また小冊子の作成を検討している方へ向けて、基本的な知識や制作のヒントをご紹介します。
小冊子とは?
「小冊子」とは一般的には小型で薄めの冊子(複数枚の紙を綴じたページ状の発行物)のことを指します。日常的にはパンフレットや会報誌が該当します。
なお、第13回ユネスコ総会採択においては、「小冊子とは、いずれかの一国で出版され、かつ、公衆の利用に供される少なくとも5ページ以上48ページ以下(表紙を除く。)の印刷された非定期刊行物をいう。」という厳密な定義がなされています。
小冊子の利点は「情報量の多さ」
小冊子の利点はなんといっても掲載できる情報量の多さです。
例えば販促物の代表格であるチラシと比較した場合、同じサイズなら4倍以上の情報を掲載できます。チラシでは掲載しきれない商品の詳しい仕様やラインナップを載せることも可能です。また、ページ単位で情報を区切りやすいため、異なるテーマを同居させやすいのもメリットの一つです。
また、同じくページものである書籍やカタログと比較した場合、コンパクトで軽い小冊子は手に取りやすく、無料配布やポスト投函など場面を選ばずより多くの人に届けられるメリットがあります。
小冊子の綴じ方・製本方法の種類
小冊子の綴じ方には大きく3種類のパターンがあります。
【 中綴じ 】
ホチキス(針金)で背を留めるタイプの綴じ方法で、ページ数の少ない小冊子で多く利用される綴じ方法です後述の無線綴じと比較した場合、綴じ部分までしっかり開くことと、製作費が比較的安価であることがメリッです。
【 無線綴じ 】
接着剤で背を固めるタイプの綴じ方法で、ページ数の多いカタログのような冊子に適しています。背表紙のついた丈夫で高級感ある仕上がりが利点ですが、中綴じに比べると綴じ付近(ノドと呼びます)までページが開きにくいのと、制作費がやや高価です。
【 スクラム製本(空綴じ)】
ホチキス(針金)や接着剤は用いず、新聞のように用紙を重ねるだけの綴じ方法です。会報誌やフリーペーパーに 広く使われています。
小冊子の活用シーン
情報量の多さと取扱いのしやすさから、小冊子は日常の様々な場面で活用されています。
【 パンフレット・カタログ・会社案内 】
商品やサービスの詳しい情報を載せたパンフレットやカタログ、イベントや施設案内のガイドブックとして広く利用されています。商品紹介の小冊子なら比較検討材料になるほか、綺麗に作られた会社案内はブランドのイメージアップにも繋がります。また、映画のパンフレットのような記念品としての側面もあります。綴じ方法としては中綴じや無線綴じがよく使われます。
【 会報誌 】
地域やコミュニティで配られる会報誌も小冊子の一つです。ネット環境のないお年寄りなど、様々な人が読む会報誌は紙という媒体の強みが活きる用例の一つです。綴じ方法は中綴じやスクラム製本(空綴じ)がよく用いられます。
【 作品集・ポートフォリオ・同人誌 】
写真やイラスト、詩や短編小説といった創作活動の成果物や、漫画やアニメーション、ゲームの二次創作といった同人誌としても小冊子がよく利用されます。たくさんの作品をまとめて掲載できるだけでなく、表紙デザインや用紙、加工にこだわることで小冊子そのものを作品の一要素として制作する楽しみ方もできます。製本方法はページ全面への印刷と相性の良い中綴じ冊子や、ページ数が多い場合は無線綴じ冊子が一般的です。
【 論文・レポート 】
企業や大学の研究結果をまとめたものとして作成される論文・レポートは、近年電子化が進むなか、学会での情報 共有や読み手に的確な情報を伝える役割から、モノクロの小冊子が多く利用されています。用途によっては、表紙 をカラーにしたりハードカバーでつくることで、冊子の価値を向上させることも可能です。ページ数が多い傾向が あるため、綴じ方法は無線綴じが一般的です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。小冊子についての基本的な知識をご紹介しました。情報メディア、印刷物とそれぞれの観点から小冊子の特徴を捉えることで、より理解が深まったのではないでしょうか。
なお、小冊子の制作をご検討の際はネット印刷での発注がおすすめです。
当社では小冊子の作成に便利な商品、メニューをご用意していますので是非ご検討いただけますと幸いです。