データ作成時の注意点
配置画像 リンク切れに注意
リンク切れとは、リンクで配置した画像ファイルを、Illustratorが読み取ることができない状態です。
画像が抜け落ちた状態で、表示・印刷されてしまいます。
次のようなときにリンク切れとなります。
リンク切れとなったときは、正しい画像ファイルを再配置して、Illustratorファイルを保存してください。
[リンクファイル名を変更したとき]
Illustratorはファイル名を参照してリンクファイルを認識しています。
データ入稿時など、ファイル整理のために名称を変更したりするとリンク切れの原因となります。また画像を修正して「修正済み」などの文字列をファイル名に追加したときは、画像を再配置してください。
[ファイル形式(拡張子)を変更したとき]
拡張子もファイル名の一部として認識されます。
作業中のPSDファイルや、アタリとして仮配置したJPGファイルなどを、印刷用に保存したEPSファイルに差し替えるときなどにご注意ください。
[ロングネーム、機種依存文字、半角カナ文字]
データを移動すると、移動する環境によっては文字化けが起こり、ファイル名が正しく表示されない可能性があります。またファイル名に問題はなくても、Illustratorでリンクできないことがあります。
- 日本語(2バイト文字)なら15文字まで、英数(1バイト文字)なら31文字までを目安にファイル名をつけてください。
- 機種依存文字、半角カナ文字は使用しないでください。代表的な機種依存文字としては、丸囲み数字、ローマ数字、単位などが挙げられます。
[ファイル階層を変更したとき]
リンク情報は絶対パスで保存されています。リンクファイルが含まれるフォルダ名、フォルダの位置が変更されると、リンク切れとなります。
ただしIllustratorファイルと同一階層(同じフォルダ)にリンクファイルがあるときは例外となり、優先してリンクされます。
同名の画像に注意
異なるフォルダにあれば二つ以上の同名・別内容のファイルをリンクさせることが可能ですが、データ入稿などでコンピュータ間をデータが移動したときは、フォルダの位置(絶対パス)が変更されるのでリンク切れとなります。Illustratorファイルと同じフォルダにリンクファイルをまとめる必要がありますが、同名の画像があると、いずれか一つの画像に他の画像が上書きされてしまい、正常にリンクをすることができません。