イベントレポート
触れてから学べるから、
「印刷」が身近になりました。
当社スタッフが基礎知識をレクチャー!
印刷工程の見学とともに、さらに印刷への理解を深めてもらおうと、最前線で活躍する当社スタッフが、実際に使っている印刷素材を教材に基礎知識をレクチャーします。印刷用の刷版(さっぱん)や印刷用紙など、触れることによって本当に理解ができる教材をたくさん用意しています。学生の皆さんにとっては、印刷物の見方が今までとはちょっと変わったのではないでしょうか?
印刷物は小さな点の集まりだった!
普段何気なく目にする、きれいなフルカラーの印刷物。それをルーペでのぞいて拡大してみると、意外な模様が現れます。オフセット印刷の一般的な印刷物は、小さな無数の点が重なり合ってできているのです。
CMYKの4色で、あらゆる色が表現できる。
印刷物を作っている網点は、よく見るとC(シアン=青)、M(マゼンタ=紅)、Y(イエロー=黄)、K(墨)という4色があります。このCMYKの網点の大きさを調節して掛け合わせることによって、あらゆる色を表現するのがオフセット印刷のテクニック。
Y(イエロー=黄)
M(マゼンタ=紅)
C(シアン=青)
K(墨)
C+M+Y+K
上に重ねていきます。
上記のフィルムは、実際に印刷に使用するものではありません。
カラーの掛け合わせを再現するためのイメージサンプルです。工程 Movie!
刷版(さっぱん)は、インキを転写する大切な素材。
印刷の刷版の青い部分は水をはじく性質があり、それがインキの乗る部分となります。この刷版からブランケットというゴム版にインキを移し、さらに紙に転写するのがオフセット印刷の仕組み。
カラー印刷なら1枚の印刷物に、CMYKの4種類の刷版が必要で、オモテ・ウラの両面印刷なら8枚の刷版を作ることになります。
印刷用紙の選び方次第で、仕上がりは変わる!
パソコンで作成したデザインイメージが、印刷した時にどんな雰囲気に仕上がるのか?それを大きく左右するのが、印刷用紙の選択です。
紙の表面にツヤがあるかないか、紙の厚みはどうか、白さや風合いはどうかなどを検討。作ったデザインが一番映える紙を選ぶのが大切ですが、紙ごとに値段が違うので、使える予算も考慮して決定しましょう。
学生の皆さん全員に「スペシャルサンプルセット」をプレゼント。色の指定に役立つカラーチャートや、人気印刷用紙のサンプルなど、当社オリジナルの豪華なセットです。
「スペシャルサンプルセット」気になる中身は?
パッケージ
ボール地にシルバーのステッカーを貼ったクールなパッケージ。
スペシャルカード
特色印刷に、箔押し、浮出し、型抜きの加工を施した豪華なカード。用紙はインバーコートM-FSを使用。
印刷サンプル
人気用紙のサンプルセット。用紙ごとの風合いや色の乗り具合などをチェック。
イラストレーター特製
ポストカードサンプル
第一線で活躍中のイラストレーターの作品をさまざまな用紙に印刷した作品集。
カラーチャート
印刷で指定した色の刷り上がりイメージが確認できる必需品。
工場見学してみて、いかがでしたか?
受講生
- 大量の真っ白な紙が印刷・加工されていく様子が楽しかったです!座学だけでは分からない実際の工程を見て、本当に勉強になりました。
- 紙選びがすごく大切で、紙種の違いでデザインが変わってくることが分かり、すごくためになりました。
- 印刷するために、データをしっかり作ることが大切。データミスを無くすように気をつけたいと思います。
- デザインをする上で、印刷のことを知っておくのは大切だと実感しました!
京都芸術デザイン専門学校
ビジュアルデザインコース
牛田大地先生
セミナーの中身は、いかがでしたか?
最近は印刷の工程を知らないデザイナーが増えていると言われていますが、活気のある印刷会社の現場で、直接レクチャーを受けるという貴重な機会を持つことができて感謝しています。
学生が特に熱心に聞いていたのは、紙の種類や質についてのお話しでした。デザインというと、ビジュアル面の技巧だけにとどまる傾向が強いのですが、クリエイティブな表現をする時に、どんな紙に印刷するかはとても重要なポイントです。表現したいものに応じた紙や加工を使うということが、学生にとって大切な気付きになったと思います。
< おわりに >
ぺーパレス化が進む昨今ですが、紙の印刷物ならではの表現力やプロモーションへの活用は、まだまだ奥の深い世界です。私たちはこれからもデザイン・印刷業界を担う若い学生の皆さんと、交流の機会を増やすことによって、新しいものを生み出すきっかけをつくったり業界の活性化につながっていくことを期待しています。
- プログラム概要
- 印刷スキルアップセミナー
- セミナー実績