名刺デザインの費用相場は?発注先と費用を抑える方法
名刺のデザインを外注する場合、費用の相場はどれくらいなのでしょうか。
名刺デザインの費用は依頼先やデザインに求める要素によって数千円から数万円、あるいはそれ以上と大きく変動します。
本記事では名刺のデザイン制作の主な依頼先と費用相場をご紹介。それぞれの特徴と選び方のヒントを解説します。また、費用を抑えるためのポイントも合わせてご紹介します。
名刺作成の費用相場
名刺制作の費用は大きく「デザイン」と「印刷」の2工程に分かれます。
ここでは各工程の費用相場を解説します。
【 名刺デザインの費用:数千円~数万円 】
名刺デザインの費用相場は数千円~数万円です。ただし、これはロゴやイラストの制作を含まない場合の目安です。価格帯が幅広いのは、デザイナーによって費用が異なるためです。一般的にはフリーランスなど個人のデザイナーは比較的安く、大手のデザイン制作会社なら高めの傾向があります。
その他、名刺デザインの内容によっても価格が変動する要素となります。使用する色数や印刷面(片面・両面)が多いほど高くなるのはもちろんのこと、希望するデザインの複雑さやクオリティの要求度合いが高いと費用も上がります。その他、短納期での依頼も費用が上がる要因です。
なお、当社ネット印刷で印刷物のデザイン制作を承っている「デザインサービス」では、デザイン制作費用を下記のように設定しています。
当社「デザインサービス」での名刺のデザイン費用(制作日数5日~)
片面モノクロ | 両面モノクロ | 片面カラー | 表面カラー/ 裏面モノクロ | 両面カラー |
---|---|---|---|---|
4,200円 | 8,400円 | 6,000円 | 10,200円 | 10,800円 |
- 修正は2回まで無料
- デザイン費用は2024年4月時点のもの
【 名刺のロゴ・イラストデザインの費用:数万円~十数万円 】
ロゴやイラストのデザインは、前述の名刺デザインとは別に費用が発生します。費用相場としては、数万円から十数万円と高価です。さらにロゴ・イラストの独自性や複雑さによっては費用はさらに上振れすることもあります。
なお、依頼先のデザイナーやデザイン制作会社によってはロゴやイラストのテイストや要望によっては対応が難しかったり、制作自体ができない場合もあるので、対応できる範囲を事前に確認しておきましょう。
【 名刺印刷の費用:1,000円~3,000円/100枚の場合 】
名刺の印刷にかかる費用は、標準的な紙やインクを用いる場合なら100枚で1,000円~3,000円ほどです。印刷面の数や色数(カラーあるいはモノクロ)が多い場合や、納期が短いほど料金が上がりますが、高くても数千円程度に収まります。
ただし、特殊な用紙を用いたり、箔押しなどの印刷加工を施す場合は1万円を超えることがあります。紙質や加工をどの程度こだわるのかはデザイン制作時に決めておくようにしましょう。
なお、印刷物の特性上、枚数が多いほど1枚あたりの単価は安くなります。長期的に使用する名刺の場合は少し多めに発注しておくのがおすすめです。
当社ネット印刷サービスでの名刺印刷100枚の印刷費用
印刷仕様(オフセットの場合) | 片面カラー | 両面カラー |
---|---|---|
標準的な仕様 (コート180kg) | 1,260円 | 1,770円 |
特殊紙を用いた場合 (ヴァンヌーボVG スノーホワイト195kg) | 3,660円 | 5,130円 |
特殊紙+箔押し加工を用いた場合 (ヴァンヌーボVG スノーホワイト195kg+箔押し5平方cm) | 10,260円 | 11,730円 |
- 印刷料金は2024年4月時点のもの。いずれも最長納期での価格
名刺制作料金の内訳
工程 | 費用の目安 | 備考 |
---|---|---|
名刺のデザイン費用 | 数千円~数万円 | - |
ロゴ・イラストの作成費用 | 数万円~十数万円 | 必要な場合のみ |
印刷費用(100枚の場合) | 1,000円~3,000円 | 特殊紙や印刷加工を行う場合はさらに増加 |
名刺デザインの依頼先とメリット・デメリット
ここからは名刺デザインの主な依頼先とそれぞれのメリット・デメリットを解説します。
【 フリーランスデザイナーに依頼する場合 】
クラウドソーシングサービスなどを通じて、フリーランスや個人のデザイナーに依頼する方法です。
個人のデザイナーの強みは、費用の安さとスピードです。実績あるデザイナーならクオリティの高い名刺を短期間で制作してくれるでしょう。
また、過去の制作事例やテンプレートを公開している場合も多いので、やり取りの手間も少なく、完成品のイメージがしやすい利点もあります。
一方で注意点としては、デザイナーのスキルやタスク管理能力は人によって差があるため、依頼に慣れないうちはその見極めが難しい点です。また、個人間の取引である以上、作成過程でトラブルになった場合に自身で解決しなければならないことも心得ておきましょう。
【 デザイン制作会社に依頼する場合 】
法人格のデザイン制作会社に依頼する方法です。フリーランスに比べて費用は高くなりがちですが、組織ならではの対応力が魅力です。より細かなデザイン要望にも応えてくれることが多く、高い品質が期待できます。また、デザイン内容以外のサポート体制や保証面も充実していることが多いです。企業の名刺や大部数の名刺を発注する場合は実績あるデザイン制作会社を選ぶと安心と言えるでしょう。
一方でデメリットとしては、費用が高くなりがちなことの他に、担当者によってはクオリティに多少ばらつきが出てしまうこと、打ち合わせや細かな調整を繰り返し行うため、制作期間が長めとなる点が挙げられます。
【 印刷会社に依頼する場合 】
印刷会社の中にはデザイン制作を請け負っている会社があります。基本的に印刷をセットにした受注を行っているため、デザイン専門の制作会社より割安であることが多いです。また、同デザインの名刺を2回目以降に発注する場合は印刷費用のみで済むなど、長期的に見た場合の利点もあります。
ただし、全ての印刷会社でデザイン制作を依頼できるわけではない点には注意が必要です。また、デザインに高いクオリティを求める場合は、やはりデザイン専門の会社に依頼する方が安心と言えるでしょう。
名刺デザインの依頼先の比較
依頼先 | フリーランスデザイナー | 印刷会社 | デザイン制作会社 |
---|---|---|---|
デザイン対応力 | デザイナーのスキル次第 | ある程度の要望に 対応可能 | 複雑なものにも 対応可能 |
費用 | 安め | 安め~やや高め | 高め |
スピード | 早め | やや遅め | 遅め |
サポート・保証面 | 基本的になし | 充実している | 充実している |
名刺デザインの費用を抑える方法
名刺デザインの費用は工夫次第で抑えることができます。ここからはデザイン費削減のおすすめの方法をご紹介します。
【 色数を減らす・片面印刷にする 】
例えばモノクロ・片面のみの名刺であればデザイン費用と印刷費用が安くなります。自ずとシンプルなデザインとなるので、制作もスムーズに進むでしょう。
ただし、掲載できる情報量や表現の制約が大きく、場合によっては内容を削る必要があります。名刺を渡す相手に十分な情報が伝わらなければ本末転倒ですので、あくまで名刺の機能に支障がない範囲にとどめておきましょう。
【 具体的なデザインイメージを伝える 】
最初に具体的なデザインイメージをデザイナーに伝えることで、打ち合わせや修正の回数を減らし、デザイン費用の削減に繋がります。
参考となるデザイン例を用意するなど、できる限り具体的に伝えるようにしましょう。
【 画像やイラストなどの素材を提供する 】
名刺に使用する画像やイラストなどの素材を自分で用意して提供することができれば、デザインにかかるコストを削減できます。
自身で写真や素材を制作する他にも、手間はかかりますが、例えば別途専門のフリーランスデザイナーに素材のみ制作を発注することでコストを抑えることもできます。
【 複数の依頼先に見積りをとる 】
複数のデザイン制作会社やデザイナーに見積りを依頼すれば、費用を比較してより安く制作を依頼することができます。
比較の際は費用だけではなく、希望するデザインを制作してくれるかどうかや、納期や対応範囲といったサービス面もチェックしておくと、総合的によりパフォーマンスの高い依頼先を選ぶことができます。
ただし、見積り件数が多くなれば制作にかかる期間も伸びてしまうので、スケジュール管理には気を付けましょう。
【 デザインテンプレートを利用する 】
ここまでデザイン費用を抑える方法をご紹介しましたが、デザインを自身で作るという選択肢も視野に入れれば、その分の費用を丸々削減することができます。
おすすめは「デザインテンプレート」を利用する方法です。デザインテンプレートとはあらかじめデザインのレイアウトがされているフォーマットのことで、文字や写真を入れ替えるだけで本格的な名刺のデザインを作成できます。印刷会社をはじめとした各社から提供されているので探してみると良いでしょう。
なお、当社のネット印刷サービスでも無料のデザインテンプレートを提供しています。プロが作成した名刺デザイン400点以上から選ぶことができ、印刷費用のみで名刺を作成することができます。ぜひご覧くださいませ。
目的に合わせた名刺作成の方法を選ぼう
名刺のデザイン費用は数千円から数万円と、デザインの複雑さや要望の度合いで変化します。また、ロゴやイラストの制作が必要な場合や、高価な用紙、加工を使う場合はさらに数万円~といった費用が加わります。
名刺デザインの依頼先としては、価格やスピードを重視する場合はフリーランスのデザイナーやデザインテンプレートの活用を、デザインにこだわりたい場合はデザイン制作会社や印刷会社への制作依頼を検討しましょう。
また、いずれの場合でも理想のイメージがある場合は具体的な資料を用意したり、納期を長めに設定することで費用を抑え、進行をスムーズにすることができます。
費用やクオリティ、スケジュールなどのバランスを考えながら、自身に合った方法を選びましょう。
なお、当社のネット印刷でもデザイン制作を承っている他、無料で名刺のデザインが作れるデザインテンプレートサービスを提供しています。
いずれも高品質な印刷がセットになったサービスですので、デザインから印刷まで、クオリティの高い名刺をお求めの際はぜひご活用くださいませ。