コートボールとは？化粧箱における用途や魅力を紹介
コートボールは化粧箱の素材として、最もポピュラーな板紙（厚紙）です。お菓子や日用雑貨、ティッシュやラップなどの箱にも使用されているため、日常生活でも多く目にすることがあるのではないでしょうか。
本記事ではコートボールの化粧箱における用途やメリット、デメリットなどを解説します。
コートボールとは？
コートボールは化粧箱や紙製ケースなどで使用されることが多い「板紙」の一種です。
板紙とは、チラシやフライヤーなどに使用される用紙とは異なり、紙の中でも特に厚みがあるものを呼びます。
板紙に分類されるコートボールは、表面は白くコーティングされ平滑性があり、印刷適性を考えて作られています。一方で、裏面はコーティングを行っていないため、コートボールに配合されているリサイクル古紙が見え、ネズミ色をしています。
化粧箱で最もポピュラーな板紙
コートボールは化粧箱の素材として、最もポピュラーな板紙です。
化粧箱の制作を検討する際に、重要なポイントのひとつが「素材」ではないでしょうか。そして、おそらく多くの方が「定番なもの」や「よく使用されているもの」から検討していくかと思います。
そんな時に、まず検討したいのがコートボールです。コートボールは化粧箱などに使用される板紙の生産量の中でも約半数を占めているほど、市場に多く出回っています。お菓子や日用雑貨、ティッシュやラップなどの箱もコートボールで出来ており、実はすでにあなたの生活の中で活躍してくれているのです。
コートボールのメリット
コートボールはなぜここまでポピュラーな板紙なのか。その理由を解説します。
【 コスパ最強！価格を抑えたいなら適任！ 】
コートボールを選択するメリットとして、必ずと言っていいほど挙げられるのが「安さ」です。
コートボールは素材そのものにパルプ紙や古紙などの安い用紙を多く使用して製造していることが、安さの最大の理由となっています。コートボールより安い素材を探すのは至難の業と言えるくらい、コートボールは安さに特化した板紙と言えます。
また、前述した「生産量の多さ」もコストが安くなる要因になっています。生産量が多いと、工場側の作業負担となる人件費や運搬費などの削減にもなり、コートボール自体の製造コストが下がっていくという仕組みができています。
【 環境に優しい 】
コートボールの素材であるパルプ紙や古紙は、製造のさまざまな過程で環境に配慮して製造された紙を総称する「環境紙」に分類される用紙です。
そのため、コートボールで製造した化粧箱は環境に優しい箱として、環境問題への配慮をアピールできます。環境問題への取り組みを、化粧箱を通してお客さまへ直接アピールできる機会になるのではないでしょうか。
コートボールのデメリット
さて、ここまでコートボールをおすすめしてきましたが、だれにでも短所はあるものです。ここからは短所まで含めて、コートボールを検討していきましょう。
【 裏面への印刷には適さない 】
裏面への印刷（箱の内側）まで検討したい場合は、コートボールは適しません。
コートボールの裏面はネズミ色をしており、白くコーティングされた表面とは違い、印刷適性を考慮したコーティングを行っていないため、裏面への印刷は難しくなります。
例えば、化粧箱を開けた際にその商品の使用方法が書かれていたり、「お買い上げありがとうございます。」などのメッセージがデザインされている箱を見かけたことはないでしょうか。
そのように裏面を活用したデザインには不向きとなります。
【 安っぽさが出てしまう 】
メリットとなる「安さ」の最大の理由としてパルプ紙や古紙などの安い用紙を多く使用している点が挙げられていましたが、その「安さ」は見た目にも影響します。パルプ紙や古紙を多く使用している分、裏面が多少安っぽさを演出してしまうのです。
表面は印刷や加工で高級感を演出することもできますが、箱を開けた時に裏面のネズミ色が見えてしまうため、化粧箱を実際に使用した時に受ける印象は高級感からは離れてしまいます。また、コートボールを触ったときの質感もいたって普通なため、特殊紙に比べると遊びがないように感じてしまいます。そのため、高級感を追求した化粧箱をつくりたい場合は不向きと言えるでしょう。
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ここまでコートボールについて紹介をしてきましたが、いかがだったでしょうか。今回紹介したコートボールで覚えていただきたいポイントは「定番の用紙であること」「安さが最大のメリットであること」です。
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