カットパスデータの作成方法

方法１.画像データから生成する

Photoshopにて画像データの範囲選択からパスデータを作成する方法です。
作成したパスデータはIllustratorで使用することも可能です。

• step1デザインレイヤーを結合する

  パスを生成するデザインデータのレイヤーを1枚に結合し、それ以外の範囲を透過状態にします。

• step2パスを生成する範囲を選択

  結合したデザインの輪郭を選択ツールにて選択状態にします。

  レイヤーを選択した状態で、「選択範囲」→「選択範囲を読み込む」を使うと簡単に絵柄の輪郭を選択できます。

  背景が透過されていないなどの理由で、上記の手順ではうまく選択範囲が選べない場合は、選択ツール機能などを使用して、デザインの輪郭を選択します。

• step3パスとデザインの間隔を2mm以上確保する

  デザインとパスの間隔を2mm以上確保します。
  step2で選択範囲を選んでいる状態で、「選択範囲」→「選択範囲を変更→拡張」から選択範囲を広げることができます。

  例えば、解像度350dpiの設定のデータで2mmの余白が必要な場合は、28pixelパスを拡張します。

  他の解像度の場合の拡張量の求め方

  拡張（pixel）　＝　　

  2mm（拡張するサイズ）

  25.4mm（＝1インチ） ÷ 解像度

  〈解像度400ppiの場合の計算例〉

  25.44mm ÷ 400ppi ≒ 0.064mm

  2mm ÷ 0.064mm ≒ 31px

  px・mm変換ツール

  mm→pxの換算ができます。※四捨五入による誤差（1px、0.1mm程度）が生じる場合があります。

  解像度dpi

  • 300
  • 350
  • 400
  • 600
  • 1200

  印刷推奨解像度

  • mm
    350dpiの場合

    0px

    小数点以下四捨五入

  カットパスを滑らかに調整する

  選択範囲に沿ったパスが鋭角な場合、滑らかなパスデータに調整することをおすすめします。

  選択範囲を選んでいる状態で、「選択範囲」→「選択範囲を変更→「滑らかに」を選択し、平滑度を調整します。

  pixel数値が大きいほど滑らかになりますので、入力する数値を確認しながら微調整してください。

• step4選択範囲から作業用パスを作成

  上部メニューの「ウインドウ」→「パス」のパレットを開きます。
  パスパレット右上のオプションから、「作業用パスを作成」を選ぶと、選択範囲がパスになります。
  続けて、オプションの「パスを保存」でパスを保存すれば、絵柄に沿ったカットパスの完成です。

  パスの中抜きができない商品（アクリルグッズなど）は、「パス選択ツール」を使い、不要な中抜きパスを除去しておきましょう。

方法1.ペンツールや図形ツールでなぞる

Illustratorで作成する場合、「パス」レイヤー内にパスを作成します。線の色や線幅には指定はありません。

ペンツールの場合

• step1ペンツールでデザインをトレース

  ペンツールを使用して、希望のカットパスを作成します。
  カットパスとデザインの間は2mm以上の間隔を開けて作成してください。

• step2パスが閉じていることを確認

  作成後は、パスの始点と終点が繋がって、閉じているかを確認してください。

  パスが閉じているかどうかは以下の手順でご確認いただけます。

  メニュー「ウィンドウ」から「ドキュメント情報」パレットを選択し、パレットの右上のボタンから「オブジェクト」を選択します。

  確認したいカットパスを選択すると、右図のようにオープンパス(閉じていないパス)とクローズパス(閉じたパス)の数が表示されます。

  オープンパスがあればご修正ください。

図形ツールの場合

• 楕円形ツールや長方形ツールを使った図形も、パスとして使用できます。