A6サイズの寸法、用途は?サイズ選びの基準もご紹介
A6サイズとは「105mm×148mm」のサイズを指します。国際規格で定められた「A判」規格であり、A7の2倍、A5の1/2の大きさです。A6サイズはポストカード(はがき)に近い大きさであり、文庫本のサイズとしても用いられています。本記事ではA6サイズの主な用途やメリット、印刷時の注意点について解説します。
A6サイズ(105mm×148mm)の寸法・面積
〈A6サイズの詳細情報〉
寸法 |
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対角線の寸法 | 約181.5mm |
面積 | 15,540mm2(155.4cm2) |
封筒サイズ・送付方法 |
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【 A6とは、何を表した表記なのか? 】
A6(105mm×148mm)の「A」は、国際規格で定められている判型を表す記号です。
A判の元になったのは、面積が1平方メートルのルート長方形(縦横比率が1:√2の長方形)です。そのルート長方形のサイズが「A0」と定められました。そして、A0を半分に切ったものがA1、さらに半分に切っていくとA2と、表記の数字部分が増えていきます。A6はA0を6回、半分に切ったものであり、面積はA0の64分の1です。
〈A判サイズ(A3以下を示した図)〉
A6サイズの用途
A6サイズの印刷物として代表的なのは文庫本です。その他、システム手帳や小さめのノート、メモ帳などのサイズバリエーションとしてA6が採用されています。いずれも多くの情報量を掲載したり、書き込みができる大きさながら、鞄に入れて持ち運びやすい特長を活かした用途となっています。
その他、卓上カレンダーでもA6が定番サイズの一つで、デスク周りでも邪魔にならない大きさです。
また、はがき(100mm×148mm)に近い大きさであることから、挨拶状やDMといった同じ用途で使われることもあります。
〈A6サイズの主な用途〉
- 文庫本
- 手帳や小さめのノート
- 卓上カレンダー
A6サイズの送付方法
A6サイズが折らずに入る封筒には「角8封筒(119mm×197mm)」があります。定形郵便扱いのため、安く送ることができます。
ただし、冊子など厚みがある場合は「角7封筒(142mm×205mm)」を用いるのが良いでしょう。この場合は定形外郵便物(規格内)の扱いになるので郵送料金は少し高くなります。
その他、カードなどの厚みがない印刷物であれば、はがき用の洋2封筒(114mm×162mm)が定型郵便として利用でき、長辺に対しても丁度良いサイズで封緘することができます。
定形外郵便物(規格内)
定型内郵便
〈A6サイズを折らずに送付〉
- 角8封筒(119mm×197mm)、角7封筒(142mm×205mm)、洋2封筒(114mm×162mm)[定型郵便]
角7封筒は定形外郵便
A6サイズとほかのサイズの違いは?
A6サイズに最も近いサイズは、はがき・ポストカード(100mm×148mm)サイズです。封筒などを共通で利用できるので覚えておくと良いでしょう。
また、A判、B判でA6に近いサイズとしては、B6(128mm×182mm)、B7(91mm×128mm)があります。
A6よりひと回り大きなB6サイズは青年コミック本や卓上カレンダーに用いられています。
A6より一回り小さいB7サイズはパスポートの大きさであるほか、A6同様、小型の手帳やメモ帳に利用されています。
いずれも持ち運びを想定したものや、デスク周りの事務用品という点でA6と用途が似ています。
A判、B判の違い
AやBと数字の組み合わせは用紙の規格を表しており、日本には「A判」と「B判」の2種類があります。A判は国際規格、B判は日本独自の規格です。
A判とB判が日本で制定されたのは1929年。2つの規格を採用したのは主に雑誌で利用された「菊判」、書籍に利用された「四六判」をもとに、用紙サイズの規格化を進めたことに由来します。
雑誌の菊判はA5に近いサイズだったことから、国際規格のA判が用紙の規格として採用されました。一方、書籍の四六判はA判にはあてはまらず、日本独自の規格としてB判を設けたのです。
印刷物の制作ではA6サイズを上手に活かそう
印刷物としてA6サイズを利用するメリットは下記のとおりです。
〈A6サイズのメリット〉
- コンパクトで持ち運びに便利なサイズ
- 手帳やメモ帳として書き込みができる大きさ
- はがき、ポストカードと封筒や収納用品を共有できる
A6サイズのメリットは、文庫本や手帳など、ある程度の情報量を掲載できたり書き込みがしやすい大きさでありながら、鞄に入れて携帯できるコンパクトさを併せ持つ点です。
卓上カレンダーやメモ帳のように、デスク周りに置いてもスペースをとらず、扱いやすいサイズでもあります。
また、はがきサイズとほぼ同じ大きさであることから、封筒や収納用品を共有しやすい点もメリットと言えるでしょう。
当社のネット印刷サービスではA6サイズの印刷を10部から承っています。豊富な用紙や加工、様々な用途に合わせたメニューをご用意していますので、印刷発注の際はぜひご検討ください。
A6サイズに関するよくある質問
A6サイズは何cmですか?
A6サイズは「10.5cm×14.8cm」です。
A6とB6サイズはどちらが大きい?
B6の方がA6より大きくなります。
B6サイズ「128mm×182mm」に対し、A6サイズ「105mm×148mm」です。A6サイズは何に使う?
A6サイズは文庫本のほか、手帳や卓上カレンダーに使われます。
冊子としては鞄に入れて持ち運びがしやすく、デスク周りのカレンダーやメモ帳としてはスペースをとらない大きさとなっています。