B1サイズの寸法、用途は?サイズ選びの基準もご紹介
B1サイズ(B全)とは「728mm×1,030mm」の大きさで、駅の広告や映画ポスターなど、大きめのポスターサイズとして用いられています。本記事ではB1サイズの主な用途やメリット、印刷時の注意点について解説します。
B1サイズ(728mm×1,030mm)の寸法・面積
〈B1サイズの詳細情報〉
寸法 |
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対角線の寸法 | 約1261.3mm |
面積 | 749,840mm2(7498.4cm2) |
送付方法 |
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【 B1とは、何を表した表記なのか? 】
B1(728mm×1,030mm)の「B」は、日本独自の判型を表す記号です。
B判のもとになったのは、面積が1.5平方メートルのルート長方形(縦横比率が1:√2の長方形)です。そのルート長方形のサイズが「B0」と定められました。B0を半分に切ったものがB1、さらに半分に切っていくとB2、B3と、表記の数が増えていきます。なお、B1サイズは「B全」と呼ばれることもあります。
〈B判サイズ〉
B1サイズの用途
B1サイズの主な用途はポスターやパネルです。ただし、一般的な屋内用ポスターのサイズとしてはやや大きく、駅構内などの広い空間や屋外で用いられることが多い傾向です。特に駅の交通広告用のポスターはB1サイズが規格サイズの一つとなっているため、目にする機会も多いでしょう。その他には映画館のポスターやドラッグストアに貼られている化粧品の販促ポスターもB1サイズのものが多くあります。
B1サイズのポスターは遠くからでも目立つため、視認性や訴求効果が高いのが特長です。デザインとしては細かな情報よりは、キャッチコピーや写真を大きく掲載した、迫力あるデザインが多く見られます。
〈B1サイズの主な用途〉
- ポスター(駅構内などの広い空間や屋外向け)
例:交通広告、映画ポスター、ドラッグストアの販促ポスター など - 看板・掲示用パネル
B1サイズの送付方法
ポスターであれば折り目を付けないよう、細長い箱や筒に丸めて梱包する方法が一般的です。
箱や筒はホームセンターやインターネット通販などで購入することができ、コンパクトに梱包できるためおすすめです。ただし内容物が丸まってしまう点には注意が必要です。
丸くなる癖を付けたくない場合や、多くの枚数を送る場合は、段ボール等の丈夫な素材で挟んで送る方法をとります。B1サイズの印刷物をそのまま挟み、外へはみ出さないよう端をテープなどで固定して郵送します。
いずれの場合でも梱包後は目立つ位置に「折り曲げ厳禁」と記載しておくことをおすすめします。その際は赤い文字で大きく記載するようにしましょう。
細長い箱や筒に丸めて入れるイメージ
段ボールで挟む
〈B1サイズを折らずに送付〉
- 細長い箱や筒に丸めて入れる
- 段ボールで挟む
B1サイズとほかのサイズの違いは?
B1に近いサイズとして、A1(594mm×841mm)、B2(515mm×728mm)があります。
A1、B2サイズはいずれもポスターなど、B1と近い用途として用いられます。A1サイズは一般的な屋内用ポスターしてメジャーなサイズであり、B2はそれより少し小さめのポスターとして使い分けられます。
なお、B1より一つ大きい規格サイズはA0(841mm×1,189mm)サイズです。A0サイズも主な用途はポスターで、見かける機会は多くないものの、屋外などより広い場所で用いられます。変わったところではA0サイズは学会発表用のポスターの規格サイズの一つでもあります。
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A判、B判の違い
AやBと数字の組み合わせは用紙の規格を表しており、日本には「A判」と「B判」の2種類があります。A判は国際規格、B判は日本独自の規格です。
A判とB判が日本で制定されたのは1929年。2つの規格を採用したのは主に雑誌で利用された「菊判」、書籍に利用された「四六判」をもとに、用紙サイズの規格化を進めたことに由来します。
雑誌の菊判はA5に近いサイズだったことから、国際規格のA判が用紙の規格として採用されました。一方、書籍の四六判はA判にはあてはまらず、日本独自の規格としてB判を設けたのです。
印刷物の制作ではB1サイズを上手に活かそう
印刷物としてB1サイズを利用するメリットは下記のとおりです。
〈B1サイズのメリット〉
- 広い空間や遠くからでも目立つ大きさ
- 駅や店頭ポスターなど身近な事例が多く、大きさをイメージしやすい
B1サイズのメリットはなんといってもその大きさです。広い空間での広告や掲示物として、十分な存在感を発揮するでしょう。
また、ポスターとしてはA1やB2サイズに比べると掲載できる場所が限定されますが、交通広告や映画ポスターなど身近な事例が多くあるため、実際の大きさを確認しやすい、デザインの参考にしやすいといった作り手にとっての利点もあります。
B1サイズの印刷には一般的なプリンターではなく、「大判プリンター」での印刷を行います。ただし家庭やオフィスでは大判プリンターの設備がない場合が多いため、印刷会社に依頼するのがおすすめです。
当社のネット印刷サービスではポスターやパネルなど、B1サイズの印刷を1部から承っています。豊富な用紙や加工、様々な用途に合わせたメニューをご用意していますので、印刷発注の際はぜひご検討ください。
B1サイズに関するよくある質問
A1とB1サイズはどちらが大きい?
B1の方がA1より一回り大きくなります。
A1サイズ「594mm×841mm」に対し、B1サイズは「728mm×1,030mm」です。B2とB1サイズはどちらが大きい?
B1の方がB2より大きく、2倍の面積です。
B2サイズ「515mm×728mm」に対し、B1サイズは「728mm×1,030mm」です。B1サイズは何に使う?
B1サイズは広い空間でのポスターとして使われます。
駅構内の交通広告や映画ポスターが代表的です。