B5サイズの寸法、用途は?サイズ選びの基準もご紹介
B5サイズとは「182mm×257mm」のサイズを指します。日本独自の「B判」規格であり、B6の2倍、B4の1/2のサイズです。B5サイズは教科書やノート、雑誌など、身の回りで多く見られます。本記事ではB5サイズの主な用途やメリット、印刷時の注意点について解説します。
B5サイズ(182mm×257mm)の寸法・面積
まずは、B5サイズの詳細を確認しておきましょう。B5の寸法や面積、B5紙の郵便封筒における適合サイズは下記のとおりです。
〈B5サイズの詳細情報〉
寸法 |
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対角線の寸法 | 約314.9mm |
面積 | 46,774mm2(467.74cm2) |
郵便封筒の 適合サイズ |
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【 B5とは、何を表した表記なのか? 】
B5(182mm×257mm)の「B」は、日本独自の判型を表す記号です。
B判のもとになったのは、面積が1.5平方メートルのルート長方形(縦横比率が1:√2の長方形)です。そのルート長方形のサイズが「B0」と定められました。B0を半分に切ったものがB1、さらに半分に切っていくとB2、B3と、表記の数が増えていきます。B5はB0を5回、半分に切ったものであり、面積はB0の32分の1です。
〈B判サイズ(B3以下を示した図)〉
B5サイズの用途
B5サイズの用途としては、教科書やノート、雑誌などが代表的です。特に、学校で使用する冊子類はB5サイズであることが多いため、多くの人になじみの深いサイズと言えるでしょう。
なお、教科書や大学ノートがB5サイズである理由は、1993年まで公文書にB5サイズを利用していたことが由来といわれています。その後公文書がB5からA4に統一されると、学校現場でもA4サイズの冊子が増え、ランドセルもA4サイズが入る大きめのものに変わっています。
その他ではB5サイズはチラシのサイズとしてもよく使われており、A4サイズと並んで印刷物全般における定番サイズとなっています。
B5サイズの特長は、持ち運びやすくコンパクトであること。冊子としては手に取って読みやすく、書面としてもA4より一回り小さいため、机に並べても場所をとらない利点があります。ただし、ビジネス文書の場合はA4サイズを用いることが通例となっているため注意しましょう。
〈B5サイズの主な用途〉
- 教科書
- 大学ノート
- ルーズリーフ
- 雑誌
- チラシ、フライヤー など
B5サイズの郵便封筒適合サイズ
B5サイズの用紙を折らずに封入したいときには、角3封筒(216mm×277mm)が適しています。B5サイズのクリアファイルに入れて封入することも可能です。
なお、角3封筒はB5サイズを折らずに入れられるメリットがありますが、定形外郵便物(規格内)に該当するため定型郵便より料金が高くなります。
より安価な定型郵便で郵送したい場合は、折り畳んで長2封筒~長4封筒で郵送するのがおすすめです。
定型外郵便
三つ折または四つ折
定形郵便
〈B5サイズを折らずに送付〉
- 角3封筒(216mm×277mm)
〈B5サイズを折り畳んで送付〉
- B5縦二つ折:長2封筒(119mm×277mm)[定型郵便]
- B5横三つ折:長3封筒(120mm×235mm)[定型郵便]
- B5横三つ折・横四つ折:長4封筒(90mm×205mm)[定型郵便]
B5サイズとほかのサイズの違いは?
B5サイズに近い規格として、ひと回り大きいA4サイズ(210mm×297mm)と、ひと回り小さいA5サイズ(148mm×210mm)があります。
A4サイズは、冊子や文書、チラシなど幅広く利用されており、B5サイズと用途がよく似ています。一方、B5サイズより小さいA5サイズは本や手帳、ノートなどに利用されています。
A4サイズとの使い分け
B5サイズとA4サイズは、日本で一般によく利用され、用途もよく似た用紙サイズです。この2つはどのように使い分けたらよいのでしょうか。
結論から言えば明確な基準はありません。ただし、利用シーンで定番となっているサイズがある場合には注意した方が良いでしょう。
例えばビジネス文書や公文書はA4サイズを利用するのが望ましいでしょう。A4サイズは国内で最も流通しており、国際規格サイズでもあるため、ビジネスシーンでは通例となっています。
また、B5サイズは教科書や大学ノートなどの利用が多いことから、教育関連の用途に適しているといえます。
一方、それ以外で特に規定や決まりがなければ、多くの要素を盛り込みたい場合にはA4サイズ、持ち運びやすさを重視したい場合にはB5サイズといったように、用途や好みによってサイズを使い分ける形で問題ありません。
A判、B判の違い
AやBと記号の組み合わせは用紙の規格を表しており、日本には「A判」と「B判」の2種類があります。A判は国際規格、B判は日本独自の規格です。
A判とB判が日本で制定されたのは1929年。2つの規格を採用したのは主に雑誌で利用された「菊判」、書籍に利用された「四六判」をもとに用紙サイズの規格化を進めたことに由来します。
雑誌の菊判は、A5に近いサイズだったことから、国際規格のA判が用紙の規格として採用されました。一方、書籍の四六判はA判にはあてはまらず、日本独自の規格としてB判を設けたのです。
印刷物の制作ではB5サイズを上手に活かそう
B5サイズはA4サイズよりもひと回り小さく、教科書や大学ノート、雑誌など多くのシーンで活用されています。B5サイズのメリットは下記のとおりです。
〈B5サイズのメリット〉
- 持ち運びがしやすい
- A4サイズに近い用途に対応できる
- 整理、保管用品が充実している
- 印刷料金が安い、加工などのオプションメニューが多い
- デザイン制作事例、テンプレート素材が充実している
B5サイズは、A4サイズと並んで汎用性の高い用紙サイズです。印刷料金も比較的安価で、収納・保管用品も充実しています。
A4サイズとは用途も良く似ていますが、より持ち運びしやすいなどのメリットを活かしてぜひ印刷物の制作の参考にしてみてください。
なお、当社のネット印刷サービスでは、チラシや冊子などのB5サイズの印刷を承っています。豊富な用紙や加工メニューも豊富にご用意していますので、印刷物を制作する際はぜひ当社にお任せください。
B5サイズに関するよくある質問
A4とB5はどちらが大きい?
A4の方がB5より一回り大きくなります。
A4サイズ「210mm×297mm」に対し、B5サイズは「182mm×257mm」です。B5ノートの大きさは?
閉じた状態ならB5サイズと同じ182mm×257mmです。
なお、開くとB4サイズと同じ257mm×364mmです。B5サイズは何に使う?
B5サイズの用途は教科書やノート、雑誌などが代表的です。持ち運びやすくコンパクトなため、冊子やプリント類として多く使われます。